世界陸上マラソンに出場予定だった新谷仁美選手が出場できないこととなってしまいました。
このニュースに新谷仁美選手のメンタルを心配する声が上がっていますね。
新谷仁美選手といえば、自らメンタルが弱いと公言していますが、芯のある発言に強さも感じるかっこいい選手です。
この記事では新谷仁美選手の強さを感じる5つのエピソードをご紹介します。
感染で欠場の新谷仁美選手を心配する声
ツイッターでは新谷仁美選手のメンタルを心配する声が多く見られました。
新谷仁美は自分のメンタルを弱いと公言
新谷仁美さんは、インタビューで「メンタルは弱いままで大丈夫」と自分のメンタルが弱いということをお話されていますね。
メンタルは弱いままで大丈夫なんです。一方、スタートラインは恐怖でしかなくて、逃げることばかり考えている。悪さでもして、「お前は棄権だ」って言われるのを待ち望んでいる所もあります。でも私から棄権すると怒られるので、審判員から失格を告げられることを考えつつ、なんとかして戦おうと奮い立たせている。その状態から逃れる術を知らないので、選択肢が、戦うことしかないんです。だからメンタルを強化する必要はないと思ってます。
https://telling.asahi.com/
メンタルは弱い方がモテるって聞きますし・・・。それを武器にして、メンタル弱い女子として頑張ります(笑)
また以前にはこんなツイートもしています。
これだけ注目されるアスリートだと、とんでもない量の練習をしているでしょうし、結果を出さなくてはというプレッシャーと戦うことは想像を絶する苦しみを伴うことだと思います。
これらを見ると新谷仁美さんはメンタルは弱いのかもしれないと思います。
「強さ」も見える新谷仁美選手の過去の発言
メンタルが弱いと自ら公言する新谷仁美さんですが、自分の考えをしっかりと言葉にできる方であることは過去の発言からわかります。
1、東京五輪前
新谷仁美さんは東京五輪の代表選手でした。
五輪前のインタビューに対してこう答えています。
「アスリートだけが特別と聞こえてしまっているのは非常に残念」と心境を明かした上で「五輪選手だけが(優先)というのは、おかしな話。平等に、どの命も守らないといけない」と強調した。
中略
新谷は「自分が(ワク○ンを)打たないことで、他の人に危険が及ぶのであれば打つ」との意向を示した一方、副反応を懸念し「正直なところ恐怖もある。打ちたくない気持ちはある」
https://www.tokyo-np.co.jp/
同じ時期にインタビューを受けた際、発言に迷う選手もいました。
男子短距離の桐生祥秀(日本生命)は「どういう発言をすればいいのか迷っている自分がいる」と複雑な表情を見せた。
https://www.tokyo-np.co.jp/
野口みずきさん(マラソン五輪金メダリスト)はこの時の新谷仁美さんの発言を「素晴らしい」と絶賛しています。
真似できないですよね。本当に素晴らしい
中略
私が現役だったら少し守りに入ってしまって、本音を言えなかったかもしれません。現役選手が何かを言って批判を受けて、競技にもネガティブな影響を与えるんじゃないかと考えることもあります。
https://the-ans.jp/analysis/
非常に難しい問題に対してはっきりと自分の考えを示せるところは強いとも言えるのではないでしょうか?
2、東京五輪の反対デモに対して
東京五輪開催については様々な意見が飛び交い反対デモなども起こる中で、新谷仁美さんは中立の立場で冷静な発言をされていました。
野口みずきさん(マラソン五輪金メダリスト)はこれについても「素晴らしい」と絶賛していました。
五輪開催への反対デモが行われていた。新谷は「反対する人にも寄り添うべき」「国民の意見を無視してまで競技をするようじゃ、それはもうアスリートじゃない」という姿勢を示した。この姿が印象に残っているという野口さんは「中心選手として、覚悟を持って言葉を発していると思います。アスリートだけが特別ではない。ズバッと言えるのは素晴らしいですね」とした。
https://the-ans.jp/analysis/
3、私はお金で動く女
新谷仁美さんは一度引退して、OLを三年半ほど経験しています。
復帰の理由は「OLでお金をためるよりも陸上のほうが手っとり早く稼げる」と思ったことだそうです。
「正直、もう一度走りたい、という欲はありませんでした。でもOLでお金をためるよりも陸上のほうが手っとり早く稼げると思ったんです(笑)」
https://president.jp/articles
また自身を「お金で動く女」とも発言しています。
「私はお金で動く女です。ペースメーカーもお仕事ですよ。マラソン挑戦ですか? 仮にマラソンを走るとします。お金はこれくらいです、という状況でも10kmできつくなったら、あと30kmは地獄じゃないですか(笑)。絶対に後悔するんですよ。過去3度のマラソンはぜんぶ30km以降にだれてしまって、本当に地獄でした。その点、5000mや10000mは途中でだれても、残りの距離はさほどありません。トラックなら頑張れるんです」
https://president.jp/articles
4、走るのが嫌い
新谷仁美さんは過去に「走るのが嫌い」とインタビューに答えています。
「陸上嫌い、スポーツ嫌い、走るのも嫌いという私にとって、スポーツは仕事以外何の感情もないものになってしまっている。嫌いのままでもいいんですけど、嫌いなものであっても、自分の中では『生きていく術としてやってこれた仕事』として心に残しておきたい」
https://the-ans.jp/
5、私を殴ってください
こちらは新谷選手が高校生(岡山県の興譲館高校)のときのエピソードです。
その後、興譲館高へ取材に行った際、驚くべきエピソードを耳にした。全国高校女子駅伝の直前、新谷が森政芳寿監督に向かって、「たるんでいるので、私を殴ってください」と訴えたというのだ。
ちなみに森政監督は当時40代後半。薄い色のサングラスをかけた丸刈りの強面教師だ。男の筆者でも絶対に言えないことを17歳の少女は口にした。当時から責任感は強かった。
https://president.jp/
まとめ
新谷仁美選手は自分ではメンタルが弱いと公言はしていますが、同時に強さも持ち合わせている方のような気がしますね。
自分を弱いと認めることができる方はすごくかっこいいなと思います。
世界陸上は欠場ということになり残念ではありますが、新谷仁美選手のこれからを応援していきたいと思います。
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